「EC Camp 2017」トークセッションレポート!~AIによるEコマース業界の現在と未来~

こんにちは!PR担当の五味です。

ALBERTでは、近頃、AI(人工知能)関連イベントへの参加が非常に増えております。

今月もたくさんのイベントに参加しておりますが、先月には東京と大阪で行われた「EC Camp 2017」にALBERTの執行役員 パートナサポート部 部長 平原が登壇しましたので、本日は、その東京会場の様子をレポートいたします!

「EC Camp」はECビジネスのさまざまのノウハウが学べるビッグイベントですが、なかでも平原が登壇したスペシャルトークセッション「最新テクノロジーAIによるEコマース業界の現在と未来」は、非常に多くのご応募をいただきまして、イベント開始前から、AIへの注目度の高さが伺えました。

スペシャルトークセッションは、株式会社ブティックスター 代表取締役・プロデューサー・編集長である高田 博之様がモデレーターを務め、そしてパネリストとして4名が参加という形式でした。

東京会場では、株式会社Flicfit CEOの廣橋 博仁様、 Emotion Intelligence株式会社 代表取締役CEOの太田 麻未様、 カラフル・ボード株式会社 取締役CBOの皆川 朋子様、 そしてALBERTからは平原が、パネリストとして登壇いたしました。

各社自己紹介を終え、トークセッションが始まります。

全部で1時間半の長丁場でしたのでその全てをお伝えすることはできませんが、抜粋してレポートいたします。

 

そもそも、「AI」って?

高田様:はじめに、「AI」の大きな特徴は、学習することです。学習することでパターンを見つけ出したり、そこから将来を予測したりできます。

人間の感覚やあらゆる判断力を備えていて人間と同じように考えるものが「汎用AI」、特定のタスクについて人間と同様かあるいはそれ以上の処理をこなすことができるのが「特化型AI」とも呼ばれます。

こうしたAIが生活に与えるインパクトやメリットって、どういったものがありますかね?

 

平原:「汎用型AI」はまだ遠い未来だと思いますが、「特化型AI」に関しては既に実社会でどんどん使われていますね。ただ、どのようなビジネス課題に対してどのAI技術を活用するのかを見極める力が必要です。

 

皆川様:おっしゃっていることまさにそうだなと思って、何かしらでAIを使うっていう未来はすぐ実現されると思います。

また、使えるようにならないと競争に負けてしまうということもそうですね。使いこなせる能力を身に着けることは必要かなと。

 

高田様:そう考えていくと、AIを使いこなすためのAIが出てくるんじゃって思ってしまいますね(笑)

 

皆川様:そうですね、AIを作るAIという研究もいま盛んに行われています。それが進むとそれこそ「汎用AI」ができると言われますが、それはもう少し先のことでしょうね。

 

高田様:iPhoneの発売当初って使い方が難しいと感じましたが、いまは当たり前にみんな使いこなしていますもんね。AIもそのような状況がきつつあるのかもしれませんね。

将来的にはAIはどのように進化していくと思いますか?

 

廣橋様: AIの可能性はさまざまあるかと思いますが、購買予測などはもちろんのこと、健康管理といったようなライフスタイルに関する部分も、今後はAIを通じてどんどん進化していくのではないかなと考えています。

 

太田様:AI自体は目的ありきの手段ですので、どんな目的で使うか、どんなシーンで使うかに着目すべきだと思います。

AIは万能、のような言われ方をされていますが、まだAIは万能ではなくて、人間のほうが効率的にできることもあります。ただ、AIのほうが効率的なこともあるので、そうした範囲が将来的には広がっていくのかなと思います。

 

 

 

具体的にはどんな技術?EC運営会社にとってのメリットって?

高田様:実際に、技術としてはどういうものを使用していますか?

 

平原:弊社の場合、さまざまな技術を組み合わせています。購買情報・閲覧データのようなマーケティング系の分析の場合は一般的な統計解析を用いることが多いです。非定型データ、つまり画像や自然言語の場合は、ディープラーニングを用いることがほとんどです。目的やデータの種類によって最適な機械学習や統計解析の手法を用いています。

 

高田様:AIを用いることで、EC運営会社にとってのメリットや、実際に数値的効果があった例はありますか?

 

平原:わかりやすい例ですと、これまでRFM分析を用いてDMの送付対象者を選定していたECサイト様で、弊社の技術を用いたターゲティングによって広告効率が160%に改善したという事例がありますね。RFM分析で顧客を区分する場合は、過去にどんなカタログを受け取ったか、どんな画像を閲覧しているか等の情報は加味されていません。この事例では、顧客が受け取った情報も加味して、商品やブランドと顧客の親和性を算出し、ターゲティングに活用しています。

また、AIを活用したチャットボットの事例も増えています。問い合わせに24時間応答できますし、お客様がとても気軽に質問できるというメリットがあります。EC運営会社としては、そうして集まったデータを分析することでお客様が求めている情報を知ったり、コンテンツ制作等に活かしたりすることができます。

 

 

 

AIに向いている業種とは?

高田様:ALBERTは幅広い業種のクライアントがいらっしゃるかと思いますが、結果がすぐ出やすい業種ってEC業界でありますか?

 

平原:そうですね、ファッションは非常にわかりやすいと思います。趣味嗜好がわかりやすく表れますし、アパレル画像は特徴を抽出しやすいですから。人間にとって特徴がつかみやすいものは、AIも同様に特徴をつかみやすいということですね。

 

高田様:そうなんですね。ファッションって曖昧なようにも感じて、本のようなスペックで表せるもののほうが、効果が出やすいように思ってしまいます。実際は違うんでしょうか?

 

平原:本については、全文や説明文をAIに読ませることができれば精度が上がると思います。短いタイトルだけでは難しいかなと思います。

 

皆川様:おっしゃるように、AIに全文読ませるのはなかなか難しいですよね。ただ、要約の部分を読ませた場合でも、おすすめの効果は10~20倍程度あります。

業界によっても、合う、合わないということもちろんあるかとは思いますが、それよりも、その業界のどのデータをAIに使うかという選び方のほうが重要だと思いますね。

 

 

 

AIの導入って簡単なの?

高田様:AIの導入って難しいんでしょうか?

 

平原:チャットボットの導入は比較的簡単ですね。タグを埋めてもらうだけでログを自動で集めますし、導入は最短1週間です。

太田さんのところでは、タグを埋め込むだけで0.03秒に1回、リアルタイムに行動ログを収集していると聞きましたが…

 

太田様:はい!

 

平原:そのデータに非常に興味があります、欲しいですね(笑)

そうした細かいデータもとれる世の中になってきたので、今後ますますデータの活用が進んでいくんじゃないでしょうか。

 

太田様:弊社は、取得している膨大なデータの使い道としては、現時点はかなりシンプルで、クーポンを最適なタイミングで出すということにしか使っていないんですね。ある意味贅沢な使い方ではありますが、だからこそ、導入はとてもシンプルになっています。取得したデータに関しては、今後使える領域を増やしていきたいなと思っています。

 

高田様:ありがとうございます。

今後ECにおいてもますますAIは使われていくでしょうね。今後の各社の取り組みにぜひご注目ください。

 

 

 

終わりに

本日は、「EC Camp 2017」スペシャルトークセッションをレポートいたしました。いかがでしたでしょうか?

イベント終わりには、AIに関する具体的なご質問・ご相談もいただきまして、誠にありがとうございました。

 

今後もALBERTは、積極的にイベントに参加してまいります。

来週10月23日(月)は、「データサイエンティスト協会 4thシンポジウム」に参加予定です!学生向けセッションと、テクノロジーセッションに参加いたします。皆様ぜひお越しください!


五味

データアナリストとして約4年間、百貨店・外食チェーン・テレビ局・教育サービスなどマーケティング分野の分析を担当。現在はALBERTのマーケティングやPRを担当しています。