NVIDIA主催、日本最大のGPUテクノロジーイベント「GTC Japan 2017」レポート!

こんにちは!PR担当の五味です。

先日、ヒルトン東京お台場で開催されたNVIDIA主催のイベント「GTC Japan 2017」に出展し、「深度推定(距離推定)エンジン」を発表してまいりましたので、本日はその様子をレポートいたします。

GTC Japan 2017」は、文部科学省および理化学研究所後援のもと、NVIDIAが主催する日本最大のGPUテクノロジーイベントで、GPUテクノロジー関係者が一堂に会す貴重な機会です。ヒルトン東京お台場の宴会場にて行われ、会場はクリスマスムードでとても華やかでした☆

 

ALBERTが発表した「深度推定エンジン」って?

今回のイベントでALBERTは、「深度推定エンジン」を発表しました。この技術については、先日、日本経済新聞や日経産業新聞でもとりあげていただいています。

「深度推定」とは、二次元の映像・画像を解析し、カメラから物体までの距離を推定する技術です。人間の脳は、左右の目に映る景色の違い(視差)やこれまでの経験をもとにして対象までの距離を推定することができますが、ディープラーニングを活用することで、それと同じことを高精度に行なうことができます。

さらに今回ALBERTが発表した技術は、ひとつのカメラだけで行なう単眼推定が可能で、また極めて安価で汎用的な性能のカメラを用いた場合でも高い推定精度を実現しています。
この技術は自動車の自動運転で活用できるほか、工場や倉庫における物資の自動運搬、自動掃除機などの家庭用ロボット、車いすなどへの活用も期待できます。


 

2日間、展示ブースにてデモンストレーション!

展示ブースでは、単眼カメラを設置し、実際にブースの前の様子をモニターに映してリアルタイムで深度を推定するデモンストレーションを行ないました。
この技術は、NVIDIAの自動運転向けAI車載コンピューター「DRIVE PX Parker AutoCruise」上で実演しています。

モニターに映るすべての箇所の深度を推定するだけでなく、物体認識の技術も組み合わせることで実際に通りがかる皆様や映る物体を認識し、その物体が何であるか、また、その距離が何メートルあるかについて表示します。

このデモンストレーションは非常にたくさんの方に興味を持っていただき、さまざまなご質問を頂戴しました。
大変ありがたいことに、事前に用意した配布用のパンフレットも在庫が足りなくなるほどでした。(急いで追加印刷いたしました!)
お話をするのに少々お待ちいただくことも多々あり、申し訳ございません。「深度推定を見るためにGTCに来ました」とおっしゃる方もいらっしゃって、嬉しく思います。

当日は2日間とも、実際に開発に携わったデータアナリストも参加いたしました。おかげさまで、さまざまな知見のある参加者の皆様と有意義なディスカッションを行なうことができました。

 

1日目「INCEPTION AI スタートアップ サミット」

また展示ブースでの発表以外でも、ありがたいことに2日間ともセッション登壇の機会をいただきました。
1日目は、NVIDIAのInceptionパートナー70社の中からエントリーされた19社が登壇する「INCEPTION AI スタートアップ サミット」です。

ALBERTは5番目。代表取締役社長 上村の登壇です。会場は満席で、立ち見の方も多くいらっしゃいました。
実際に当日上村がお話した内容を抜粋してお伝えいたします!

「今回の深度推定エンジンは、実際に自動車にカメラを搭載し都内を走行して収集したデータで学習しています。したがって、このエンジンを採用いただく際には、この学習済みモデルを提供することが出来ます。
また、今回は可視光カメラで学習させていますが、赤外線などのカメラでデータを学習させれば、夜間の走行にも応用できる可能性があります。

デモンストレーションで利用したカメラは小売価格で数千円の、非常に安価なものです。安価なカメラでも高い精度が担保できれば、自動車や小型自動運搬機、AI家電といった製品にこの技術を採用する際にコストの上昇を防ぐことが出来るという大きなメリットがあります。
複眼ではなく単眼での推定を実現しており、カメラはひとつだけで済むため、ここでもコストアップの抑制効果があります。

もちろん、コスト以外のメリットもあります。例えば自動運転で複眼カメラを採用していたとしても、片側が故障してしまったり、ゴミがついて見えなくなったりする可能性はあります。その際、単眼だけで距離を測ることができれば安全性を保つことが出来ます。

ALBERTでは今回このエンジンをNVIDIAの自動運転向けAI車載コンピューターであるDRIVE PX Parker AutoCruiseに搭載して動作を実証しています。
車載コンピューター向けにエンジンをカスタマイズしたり再開発したりする手間もありません。」

セッションでは、上村が自らオフィス周辺の新宿にて車を運転して撮影した二次元の映像を用いて、深度を推定した数分間の映像もご覧いただきました!
この映像を見ると、車や人が多くいる混雑した新宿でも、高い精度で深度を推定することができるとわかります。

 

2日目「ディープラーニング ビジネス/テクニカルトラック」

2日目は、「ディープラーニング ビジネス/テクニカルトラック」に上村が登壇しました。お昼休みの時間帯でかつ立ち見の会場にも関わらず、多くの方が足を止めてくださいました。
会場で配布されたお弁当を食べながらご覧になる方もいらっしゃいました。ありがとうございます。

こちらのセッションでは、深度推定技術だけでなく、ディープラーニングを活用したそのほかの事例も数多くご紹介いたしました。
ALBERTでは、技術の開発だけでなく、多数の技術者の豊富なスキルと開発経験を活かし、人工知能・ディープラーニングの活用に問題を抱えている企業様のためにビジネスへの応用を支援するサービスをご提供しています。モデルチューニングのみのご依頼も承りますし、ビジネスロードマップの作成からシステム化、製品への組み込みまで一貫したサポートも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

終わりに

本日は、「GTC Japan 2017」の様子をレポートいたしました。
2日間どの時間帯も非常に盛況で、GPUテクノロジーへの注目度の高さが伺えるイベントでした。展示ブースにお越しくださった方、セッションを聴いてくださった方、ありがとうございました。

来年も、ALBERTはイベントへの参加を予定しています。
1月17日(水)~19日(金)には、東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド 2018」にて、ハンドル・ブレーキ・アクセル操作の特徴から運転者を識別し、その運転者がどのような特性を持つか自動判別する「ドライバー安全運転適性診断アルゴリズム」をご紹介します。
また、こちらのイベントでも「深度推定エンジン」をご紹介予定ですので、ぜひ皆様足をお運びください!


五味

データアナリストとして約4年間、百貨店・外食チェーン・テレビ局・教育サービスなどマーケティング分野の分析を担当。現在はマーケティング部でALBERTの広報・PRを担当しています。